世田谷の日々陶芸

世田谷区烏山地域で陶芸活動をしていました。

2020年10月

元来は自分の尻を拭く意味だったそうですが、転じて他人の失敗の後始末をすることを指して使われるようになったそうです。しかし、自分の尻を拭く(現代では洗うと言う方が相応しいのですが)のにも難儀を感じております。今や生活必需品となった温水便座器の温水は、ピンポイントで肛門を洗浄してくれるのですが、私としてはもう少し広範囲を洗いたい欲求があるので、便座の上で尻を動かして周辺部分も万遍なく洗うようにしております。経験上、シャワーの軌道が肛門を中心として楕円形になるように尻を動かせば完璧なのですが、時として動きにブレが生じ、尻と便座後部の間に隙間が生まれ、跳ね返った水滴が飛び出してシャツの裾を濡らしてしまうことがあるのです。皆さんには同様の経験ありませんか ?  自動的にシャワーノズルが動いてくれるような製品があれば大変便利だと思うのであります。尾籠な話で恐縮です。
処で、所信表明に対する野党の質問が行われ、「名簿を見ていない」と言っていた 学術会議問題で、「私が判断した」と、総理は矛盾する答弁をしました。この尻拭いは、誰が辻褄合わせをするんでしょうね ?
動線はこの渦巻のように。Ryo
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窯場スタッフ3名で、生まれて初めて世田谷区議の区政報告会に参加しました。8月に受講者有志の方々とシルバー事務局が教室再開をめぐって面談を行った際、受講者のお一人であるT氏(元区議)のご紹介で、間に立って仲介役を担ってくれたのが藤井まな区議(立憲民主党)です。その時のご縁で彼の区政報告会の案内を頂きました。ゲストは、同じ立憲民主党の山口拓都議、落合貴之衆議院議員でした。会の内容は、区議の区政報告を中心に、都・国の立場からのコロナ対策をメインとした活動報告、及び出席者との質疑応答です。赤ちゃん連れの若夫婦から、政治活動のセミプロっぽい方や80歳過ぎの高齢の女性まで多士済々の顔ぶれで、児童相談所問題から沖縄問題まで、皆さんの政治意識の高さに圧倒され、我々3人は感心して聴き入るばかりでした(笑)。
日頃、床屋談義レベルの憂さ晴らしで政治批判をしてはいても、もっぱらNATO(No Action Talk Only)を決め込み、学園紛争の頃も雀荘に篭っては「頑張れよ !」などと声を上げ、ノンセクト・ラディカルだの心情三派だのと自嘲していた軟派学生上がりの身としては、内心忸怩たる思いもよぎったのでありました。
蒼い頃を思い出しました。Ryo
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2回目の米国大統領選挙TV討論会をNHKの中継でリアルタイムで観ました。自国の選挙でもなく、我々に投票権があるわけでもないので、選挙結果に依っては我が国に影響があるとはいえ、外野席からの野次馬気分での観戦です。トランプの激しい割り込みと暴言の応酬で、史上最低のTV討論会と呼ばれた1回目に比べ、トランプが妙に紳士的な素振りでバイデンの発言に耳を傾けたり、突拍子のない発言を封印して見せたのが印象的でした。いくつかのテーマでは相変わらずの自画自賛やフェイクまみれの主張で、エンタテイナーぶりを発揮していましたが、熱狂的なトランプファンには物足りなさも残ったのではないかと思います。反知性・反教養主義的側面で菅総理と共通の資質を備えているトランプ再選なら、我が国に大きな変化は無さそうだし、バイデン勝利ならポリティカル・コレクトネスや国際協調の絆が少しは回復するかも知れませんが、世界各国に走った分断の亀裂をどのように修復することができるのか、ドナルド・トランプの残滓は余りにも大きく重いと思います。
混沌と呼びたい器です。Ryo
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永く芸大で教鞭をとられていた土曜日のM先生に、何故先生のようなキャリアの方が、シルバーの教室で仕事をする気になったのかお尋ねした事があります。20年ほど前、僕が陶芸を始めた頃、最初に買ったムック本の監修がM先生でした。まさか本教室の仕事でご一緒するとは思いもしなかったので、冒頭のような質問が口から出た訳です。自分は、プロの陶芸家の育成ばかりやってきたので、言葉では聞いていたものの、アマチュア陶芸とはどのようなものか知りたかった、と云うのがその時のお答えでした。そして、その二つの世界は、全く別物だと感じたそうです。どのように違ったのかについては、追々機会を見つけてこの場でもご紹介していきたいと思います。
その土曜日のクラスにお越しになっているMさんから、益子陶芸美術館で学芸員をなさっているお嬢様のインタビュー記事のご紹介がありましたので、皆様にもご紹介したいと思います。プロの仕事の一端に触れる良い機会になるかと思いますので、ご興味のある方は下記をご覧下さい。
 https://www.mitsukoshi.mistore.jp/nihombashi/column_list_all/column0171.html 

アマチュアにはアマチュアの良さがあります。Ryo
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「存在の耐えられない軽さ」(監督・フィリップ・カウフマン)を僕は観ていないのだが、タイトルの印象が強くて、何かにつけてこの映画を思い出してしまう。日本学術会議メンバー6名の任命拒否問題で、菅内閣の対応を見ていると、安倍内閣の負の遺産の踏襲(モリ・カケ・サクラと同じ)ばかりが目に付き、悪いことに、前政権より姑息で陰湿な印象さえ受ける。某県知事は、ちゃんと学問をして来なかった菅総理の教養の無さが露呈したと揶揄したが、パンケーキ好きや叩き上げ伝説で好感度アップを狙ったマスコミ対策も、早晩メッキが剥がれるのではないかと思う。詰まるところこの国では、上から下まで問答無用の強権政治が進んでいるのではないだろうか。
敢えて己が存在の軽さを顧みない愚を承知で言えば、「総合的・俯瞰的」などと訳の分からん言葉で誤魔化し、押し通そうとすればするほど、ご自分の存在の耐えられない軽さが露呈してしまうことに気付かないのだろうか。
軽くない、存在感のある器です。Ryo
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